目が見らんない

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「今年もこの季節がきたか……」 下校途中に見える、紅葉で色鮮やかに色づいた裏山を見て、大宮啓介は頭を抱えた。 「まあ、今年もなんとかなるっしょ」と隣を歩く女子が軽く言う。 平野由衣、啓介とは幼馴染、高校、学年も同じの同級生だ。 「いい加減啓介も慣れっこでしょ。自分の霊媒体質」 「あのなあ、軽く言うけど被害に遭う側からしたら大変なんだぞ」
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