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「バレちまったからにはしょうがないわね。そうよ恋してるわよッ」
開き直ったのか由衣は、ヤケクソ気味に言った。
「ああもうあんたの目を見らんない。好き。超好き。ねえ易者さん、私のこの生き霊を引っぺがすにはどうしたらいいの?」
「恋心を抑えるしかありません」
「それができれば苦労しないわよ。でも、できるとしたらどうやって?」
「ありきたりですけど幻滅するとか」
啓介は即座に人差し指を鼻の穴に突っ込んで言った。「鬼瓦」
「無理よ! 多分私の目の前でうんこチビッても無駄よ。だって小っちゃい頃から全部見て知っちゃってるもん!」
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