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たしかにそのとおりだと啓介は思った。小さい頃からずっと一緒。情けないところや恥ずかしい部分はとっくの昔に目撃されている。目の前で指を鼻に突っ込んだくらいではなんでもないんだろう。
易者は好奇心を抑えきれない様子でずいっ、と身を寄せて来る。
「ふたりは幼馴染とのことですが、なんで最近になって恋するようになったんですか」
「昔っから意識はしてた。自覚したのはつい最近なのよ。そんなことより、どうすれば苦しまずに私の生き霊を払える? 退散させられる?」
「対策はやはりひとつです」
「啓介への執着を断つってことね」
「そのとおり」
「それができりゃあ苦労しないわよ」
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