1人が本棚に入れています
本棚に追加
「すでに生き霊出しちゃってますからね……。今更ですけど、彼に気持ちを伝えてみたらどうですか。執着心が離れるかも」
「そうよ! そうだわ! 啓介、あんたは私の事どう思ってるのッ?」
「今まで意識したことなかったら、突然そんなこといわれても……」
「そう……」由衣はシュンとすると、啓介の身体は急にずしんと重くなった。慌てて言葉を変える。
「身近すぎて考えたことがなかったんだってば!」
「異性として見てくれてなかったんでしょッ。こうなったらヤケよッ。意識するまでもっと生き霊飛ばしてやるんだからッ」
すると易者はまあまあ、とふたりの間に割って入った。
最初のコメントを投稿しよう!