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そういえば顔色も悪い気がする。啓介は由衣の顔を覗き込んだ。
「おい由衣、本当におまえどうしたんだ」
「や、ちょっとめまいがして」
「じゃ、今度は本気でやりますね」
易者は真剣な表情で大幣を振り、祓詞を唱える。
すると啓介の重くてだるかった体が、手先足先からみるみる軽くなっていくのだった。
「すごい、効果覿面だ! 見てもらって正解だったな!」
なあ由衣、と啓介が由衣の肩を叩こうとしたとき、なぜか由衣がものすごい形相でもがき苦しみ出したのだった。
「ぐっぎぎゃあああああ! ストップ! 祈祷をやめてくださいッ」
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