目が見らんない

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 驚いた易者が祈祷をやめる。すると由衣はケロリと元の調子に戻るのだった。  図らずも、啓介と由衣のセリフが一致した。 「こ、これってどういうことですかッ」  易者は動揺まるだしで言った。 「大変言いにくいんですが……」  ふたりは固唾を呑んで易者のセリフを待った。 「由衣さんといいましたか、原因は彼女ですね。どうやら彼女が生き霊となって啓介さんに憑りついているようです」 「生き霊ッ? おまえがッ?」  幼馴染の由衣が自分に憑りついていた。予想外の出来事に啓介は絶句する。
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