目が見らんない

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「嫉妬、怨み、憎しみ……。生き霊は強い執着心があると放たれるんです。なにか心当たりありませんか」 「テメェ、俺に怨み抱えてたのかよ!」 「そんなワケないじゃない!」 「でも相当の執着心ですよ」 「相当の執着心……、あっ」  由衣は黙ってしまった。 「心当たりあるんだなッ?」  啓介は由衣の肩を揺さぶった。 「俺に何の怨みがあるっていうんだよッ」
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