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地球の自宅で私は妻と娘と一緒に撮った家族の写真を眺め、海底都市の青い城で見つけた家族写真を思い出しました。
私の写真は十年前のもので、その数年後には妻は亡くなってしまいました。
ーーもし地球が滅ぶとしたら、私達はどれだけ幸せな瞬間を残せるのかしら?
ふと生前の妻の言葉を思い出しました。
私は一人立ちした娘に電話をかけてみました。娘は私の突然の提案に驚いきながらも、いいよと言ってくれました。
そして数日後、私は額に入った妻の遺影を抱え、娘と並んで写真を撮りました。
紙に像を焼き付ける撮影方なんて古い、と娘は不満でしたが、二人ともなんだか穏やかな気持ちになれました。
その次の日、またダイビングの仕事の依頼がきました。
今度行く星の海はどんな事を教えてくれるのでしょうか。とても楽しみです。
(完)
作成した年/十五年前くらい
手直した年/2022年11月
※大昔に書いものなので深海の知識などは一昔古い物です。ご了承下さい。
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