日常生活

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「由貴ー!」 「純」 「よっどうだあのアプリ」 翌朝。 純は昨日のマッチングアプリのことを聞いてきた。 「あー俺講義あるから昼に話すよ」 そう言って俺は急いだ。 「由貴くん」 「あっ橘先輩」 「おはよう」 この人は橘颯太(たちばなそうた)。 俺と純のサークルの先輩。 俺とは昔からの知り合い。 俺の元カレの友達。 そんなのはどうでもいいけどな。 「相変わらず可愛いなぁ、由貴くんは」 「先輩!俺は男ですってば」 「ごめん。でも由貴くん可愛いから」 「もう、橘先輩は」 橘先輩はよく冗談で、俺に可愛いって言ってくる。 「今日はサークルの日だからね」 「じゃあまたあとで」 そう言って俺は講義へ急いだ。 そしてお昼。 「由貴!こっち」 俺はよく純と行くカフェで待ち合わせた。 「早かったな?」 「午前中は急に講義休みになったから」 「で今まで何してたんだよ?」 「レポートだよ」 「ふぅーん。でさ、今朝の話しだけどな」 「あぁ。で、どんなメールが来たんだ?」 俺は純に携帯を見せる。 「……なんつうか、下心丸出しだな?」 「だろ?でもさまともそうなヤツいたから、メールしてみることにした」 俺がそう言うと、純は意外そうな顔してきた。 『返事ありがとう。 俺は都内の大学に通う大学生だよ。 よろしくね』 今朝返事を送った相手から返事が来ていた。 「由貴。お前が誰と何をしょうが勝手だが、変な病気だけは気をつけろよ」 純はそう言ってきた。 まるで俺がその男とヤるみたいな言い方してきた。
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