46、新たなる出会い 2

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46、新たなる出会い 2

翌日、今日も張り切ってポイ活と、ギルドの戸を押し開けた。 いつものゴツメン受付ことギルマスが……あっ、新たな名を今思いついた。 奴はゴツマスだ、早速、活用してみよう! では改めて、ゴツマスが顎をくっと右に動かした。 そちらは、依頼外素材鑑定コーナー。 デジャヴではなく、2度目の顎指示に従って鑑定コーナーに入る。 すると更に奥のドアをちょい開きしたゴツマスが手招き。 顎指示からの手招きと、ゴツマスの新たな行動を見ることができた。 そこは鑑定部屋。 窓口鑑定と違って、希少物や依頼物の引き渡しに使われる場所だ。 そこにゴツマスと……。 ふっと、ギルマスからゴツマスへと変えただけなのにマス科の魚のようだと面白くなった、が顔には出さずに済んだ。 ではなく、ゴツマスと確かゴツマスの奥様でギルママだった記憶と思われる女性の姿。 「一応、女性ソロの場合は、対応時に女性が入ることが規則でな、俺の妻だ」 軽く挨拶ですませて本題へ…… そう時間もかからず話を終え、本日のポイ活の為にキルド掲示板へと移動。 適当な依頼を見つけ、受付をゴツマスではなく、奥さまへ渡してみた。 奥さまはあらっと素敵笑顔で、横受付のゴツマスにちょっとムッとした顔をされた。 こんなのも意外と楽しいものなのだと知った。 本日のポイ活に向かいつつ、先程の会話をまとめる。 昨日の一件の追加ポイントの確定したこと。 使用薬の代金は本人から直接渡される旨を伝えれた。 ついでに本日の採取に付き合ってくれとの、指名依頼も来た。 指名依頼は、ポイントザクザク案件なのだが、面倒な依頼主もいるから、色々とピンキリ。 まあ、人生そんなもんと割り切ってしまうしかない。 現場の森は昨日の森で、昨日お助けに入った冒険者もいた。 「改めて昨日は助かった、ありがとう。私はイラエラ、イラと呼んでくれ」 「アンだ、よろしく」 昨日助けに入った冒険者は、少し長い髪をまとめて襟足に団子を作る適当だが、実力はありと見た。 その横にいるのは、昨日のトンガリ幅広帽子で顔が見えなかった魔法使い系の護衛対象。 「……昨日の代金。私はウィンフィー、イラがウィンと呼ぶからそれで。今日はよろしく。依頼だけど……」 採取に夢中になると……の人だから、奇天烈変人をイメージしていたが、受け答えが普通で少し拍子抜けしてしまった。 採取場所への道中に幅広のトンガリ帽子は、日除けと蚊取りを兼ねていることを教えてくれた。 トンガリ部分に蚊取り効果が付与されている、蚊取り帽子。 こちらにも蚊はいる、刺されたら痒くなる。 少し大きいし速さも遅いから、退治は容易なので蚊取りを使ったことなかったが、ウィンには必要不可欠。 やはり少し変人気質。 採取に入るとスイッチが入ったかのように、一心不乱に採取し始めた。 イラは、ウィンが採取に入ると周りを警戒しつつ、ウィンの動向も確認しないといけないから、大変だったことを教えてくれた。 たまの日曜日の午前だけだから、手伝って欲しいとも頼まれた。 この指名依頼なら受けても良さそうだ。 午前の採取を終え、午後はいつものポイ活を勤しんだ。
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