14人が本棚に入れています
本棚に追加
「それに光沙、またそんな服着て! なんでだよ~、入学したころはもっとラブリーなの着てただろ? あれすげえ似合ってたじゃん。なのに今はそんな黒とかカーキとか暗い色ばっかでさぁ」
「そうだよね~。光沙ってめちゃ可愛いし小柄だから、ボーイッシュよりガーリーのが合ってるよぉ」
彩と喧嘩する気なんかない。
それでも今反応したら、仁科が横から強引に加わって来るのは間違いないもの。いつもの如く黙殺した私に、彼女は特に気にした素振りもなかった。
この子に悪気がないのも知ってる。単に考えなしなだけだよね?
「仁科くん、いいと思うけどな。明るくて面白いし見た目もいい方でしょ? なんでダメなの?」
以前にもそんな風に首傾げてたっけ。
そうね。「ものすごく嫌な奴」ではないんでしょうよ、たぶん。
だけど私はどうしても無理なの。
最初のコメントを投稿しよう!