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ある週末の昼下がり。
今日は天気が良かったので、洗濯物がよく乾きました。
最近家事を手伝うようになった子供達は、長女が長男になぞなぞを出しながら自分たちの服をたたみつつ、衣装ケースに片付けています。
私はそんな様子を微笑ましく眺めながら、皆の洗濯物を取り込んでいました。
長女「入口1つ、出口3つ、なーんだ?」
長男「うーん、あ、Tシャツ!」
長女「正解!」
長男「やったぁ!」
そう言って、長女はタンスに長男の白無地のTシャツをしまいました。
長女「じゃぁ次、入口1つ、出口2つ、なーんだ?」
長男「カンターン、ズボン!」
長男はズボンを一所懸命に四つ折りにして、自分の衣装ケースにしまいます。
次の洗濯物を見て長女の次のなぞなぞが出ました。
長女「またまた正解。次はちょっと難しいよ」
長男「何でも来い!」
長女「入口1つ、穴5つ、なんでしょう?」
長男「穴5つ?、、、あ、分かった!手袋!」
長女「おー、正解!」
冬の始まりに合わせて買った、毛糸の青色の手袋。陰干しされていたものです。長男は自分の学校の支度袋のそばに置きました。
長女「じゃぁ、次が最後!入口1つ、出口1つ、なーんだ?」
長男「入口1つで、出口が1つ?うーん、なんだろう?」
それを聞いていた私も、答えを考えますが、思い浮かびません。
長女「どう、分かった?」
長男「わかんない!降参する!」
長女「正解は、親指のところに穴が開いている靴下よ」
長男「あー本当だ。穴開いている」
長女「なので、この靴下は捨てましょう」
長男「はーい」
長男が親指のところに穴が開いている靴下をキッチンのごみ箱に捨てに行きました。
長女「もう半分はしまっておくわよ」
長男「お願いするー」
長女「はい、これでお片付け終了。お疲れさまでした」
長男「お疲れー」
そう言って、二人は子供部屋に戻っていきました。
それを見ていた私は、最近、奥さんの悩みの種である、「靴下片っぽ行方不明事件」の犯人と理由を理解しました。洗濯するまでは二つペアでちゃんとあるのに、朝学校の支度を整える時に、片方だけの靴下が出てきて困っているという話を、この間してたのを思い出しました。
晩御飯を買いに行っている奥さんが戻ってきたら、今日の事をそのまま話そう。
そんなことを考えながら、テラスに残っていたタオルを取り込みました。
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