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ナイフのような触れたら痛い、毒々しい心から放つ、高音域なしゃがり声が、下の階から響いてくる。違うっす、あの風が窓空いててそれで強めにドア閉まっちゃっただけで、って言っても、止まらず怒鳴り声が下から響く。お前うるせーよって言われる。
濃い刺青を心の奥に刺すように、耳元で囁かれた言葉、頭が真っ白になって、心は曇った色に支配されて、ぼくはそれを心の奥にしまい込んで、一生根に持つつもりだろう。
ぼくは青い流動線に乗って、電車の旅を続けた。山梨の方まで寝過ごして、ドアを降りる瞬間に射殺された。
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