【第二章 進展】

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「陸、すわってて。お茶持ってくる」 鈴木くんの言葉に「大丈夫だよ、自分で注ぐよ!」と慌てて返す。 鈴木くんのことを意識してしまう。そんな緊張感のせいか、陸は足元に置いた自分の鞄につまずいてしまった。 「あっ!」 「陸!?」 驚いて振り返る鈴木くん。 転びそうになる陸を支えようとして、そのまま2人して床に転がる。 「大丈夫か、陸――」 偶然だが、鈴木くんに上に乗られるような体勢になり、陸は顔を赤らめた。 「す、鈴木くん……!」 鈴木くんが近い。 もっと近く触れたい。友人としての一線を超えたい。そんな気持ちが溢れてしまう。 思わず言葉が出た。 「鈴木くん、僕っ――」 すると、鈴木くんはゆっくりと陸の手首を掴んできた。 「え? 鈴木くん…?」 その表情は、友達としてではなく男としての顔だった。 今まで見たことのない鈴木くんの表情に戸惑いながら、陸はこみ上げる衝動を抑えられずに鈴木くんを見上げ
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