《第二章 進展》

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しかも読んだことのない章名。 陸は期待に胸を膨らませ、小説を読み始めた。 ――何だ、これは…? 読み進めるにつれ、紙を持つ手がどんどん汗ばんでいくのを感じた。 「成田陸って……俺?」 主人公はS大学に通う成田陸。朝の電車で痴漢に遭ったところを、同じ学部の「鈴木くん」に助けられ、そのまま彼に恋をする。 「鈴木くん」は気遣いもできて犯人も逮捕に導く、頼り甲斐のある友人。 そんな彼に想いを募らせた末に家に行き、転んだことをきっかけに2人は良い感じの雰囲気になっている――。 「ここまでで終わってる…」 続きはない。 が、これは一体!?
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