よわむし姫に恋の魔法を

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「姫ちゃん、午後のPR会議なんだけど…って、大丈夫?顔色アウトだけど…」 背後から主任に声をかけられ、振り向き様に言われる。 「・・・ユキさんにも言われましたぁ~。緊張し過ぎて…死にそうです…」 「死ぬな死ぬなぁ~。ところで、聞いた?午後のPR会議に社長も参加するみたいよ?」 「聞きました~…突然何でですかぁ?新手のいじめでしょうか?」 相変わらず落ち込んだ表情の姫乃の肩を、ぽんぽんと叩きながら主任が続ける。 「まぁまぁ社長もねぇ、部下に任せるところ任せてしまえば良いんだけど…真面目なんだよね?てゆうか正直、あまり周りを信用してないのかなぁなんて感じちゃう」 ま、あのイケメンを拝めるのは有難いけど♪と歌う様に続ける主任に、大きくため息をつくのだった。 「てことで、あらかじめ資料とサンプルを社長室に届けてほしいって言われてね。姫ちゃんに届けさせて欲しいらしいの」 「えっ!?怖いっ!!何でですか!?」 「さぁ?激励かなぁ~?」 ラッキーじゃない♪とくすくす笑う主任に、八つ当たりするように大きなため息をつく。 ただでさえ緊張から気分が落ち込んでいるというのに…さらに自分を追い詰めようというのか… と、意地悪に笑う王史を思い描いた。
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