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〜全く、私は何を思い出してんのよ!
…………。
とりあえず──。
今日は(不本意ではあるけど)山野葵に助けられたのかもしれない。
万亀も冬馬も、二人共何か、私に話しかけようとしてた。
山野葵のお陰で結局は二人のどちらとも話をする機会はなかったけど……。
もし、今日話しかけられていたら私は一体どんな顔して二人と接すればいいのかって思うわ。
特に冬馬は……。
今までそんな目で見た事ないから、余計に分かんないわよ……。
三ヶ月間、ずっとこーして二人と一言も話さないなんて事、きっとあり得ない。
万亀は大体いつもの通りだけど、冬馬は真剣に話してくれた事だって分かるし、ちゃんと答えは出さないと、とは思うんだけど。
うーん……と、自分でも気づかない内に大分考え込んでいたのかもしれない。
「ねえちょっと!」
と少し強めに呼びかけられて、私はハッとして山野葵の方を見た。
気づけばすでに車は発進している。
山野葵の『リムジンすごーい!!熱』も、少し落ち着いていた。
私は思わず目をぱちくりさせて──とりあえずお愛想笑いで「な、なぁに?」と返してみた。
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