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なんか、監視って言うより普通に友達同士でする様な話みたいだし、飾り気っなくテンション高めで話す山野葵は意外に親近感持てるしかわいい。
万亀の事でもっと突っかかってこられるかな?と思ってたんでちょっと意外なのよね。
まぁ猪熊さんの手前っていうのもあるかもだけど。
と、そんな感じで学校まであと十分くらいで着くかな〜?という所の角を曲がった──所で。
「──あれ?
瑠衣さん、山野さん、おはよう」
不意に、声をかけられる。
耳障りのいい、爽やかな声。
いつも通り、にっこり笑った笑顔も相変わらず爽やかだ。
「〜えっ?
な、な、な、万亀くん!?
お、おはよう」
隣の山野葵がかなり動揺しつつそれでもおはようの返事を返す。
そう──そこにいたのはもちろん言わずもがな、万亀だった。
ていうか、最初に言った『あれ?』の部分が何だかちょっとわざとらしいんですけど。
絶対ここで待ち伏せしてたでしょ。
答えを知ろうとチラッと後ろの猪熊さんを見ると、猪熊さんが小さく苦笑する。
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