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まぁ、実際本当にそう思われてるのかどうかは分からないけど、当たらずとも遠からずって所でしょう。
実際女子達の視線は『万亀の隣の山野葵の隣』を歩いている私より、万亀のすぐ隣で楽しそうに万亀とおしゃべりしてる山野葵に向いてるし、その視線もピリリとかなり痛い。
中には昨日山野葵と一緒に私に詰め寄って来た万亀ファンの女子二人もいて、同じ目を山野葵に向けている。
……って、ちょっと、山野葵、大丈夫?
友達(なんでしょ?たぶん……)からものすごい目で睨まれてますけど?
その周りの視線と空気に、たぶん全く気づいてない山野葵と万亀はやけに楽しそうに話をしている。
「昨日は猪熊さんにリムジンで送ってもらっちゃってありがとう。
瑠衣ちゃんと二人で乗せてもらって、すっごく楽しかった♪」
「どういたしまして。
そういえば昨日、北ノ条くん?にちょっと絡まれたんだって?
大丈夫だった?」
「うん!平気平気!」
……なんて。
万亀はさり気なく私と山野葵の二人に向けてって感じで話を振ってくれてるんだけど、私より先に山野葵が返事をしてくれるから、なんか私は二人の付き人みたいに横についてるだけ、なのよね。
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