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どこだよ
上半身裸のままストレッチャーに乗せられて入院病棟へ・・・・・・そこへやってきたのがまたもやさっき1階で白衣を着ていた男。
そいつは俺を抱き上げるとそのままエレベーターに乗って7階へと上がって行った。
この病院は1階が受付その他、2階が内科系3階が外科系4階がICUのある緊急科5階がリハビリと検査室と透析室手術室6階は喫茶室を併設したレストラン7階は記載なしとなっている一体7階は何があるんだ・・・・・
7階へ着いてエレベーターがチンと鳴ってドアが開くとそこは何と・・・・・・部屋?
いきなり絨毯が敷き詰められたまるでホテルかって雰囲気のゴウジャスな部屋だった・・・・・・・そいつは俺を抱きかかえたまま部屋のドアを開けてベッドへと寝せた。
「ちょ ちょっとまてーここは?」
「ここは私の部屋です、あなたは今日からここで完治するまで私が面倒を見ます」
「エッ‥‥…面倒を見ますって・・・・・・なんで・・・・・・」
「君は私の命の恩人です・・・・・・遠慮はいりません」
「遠慮はいりません・・・・・・って・・・・・・言われても・・・・・・入院なら病室で結構です」
「ダメです・・・・・・それでは私の気が済みません・・・・・・あなたはこの部屋にいてください・・・・・いいですね」
「まて・・・・・・いいですねって・・・・・よくねーよ・・・・・説明しろよ」
「ですから・・・・・あなたは私の命の恩人ですから、今日から私が付き添ってこの部屋で完治するまで面倒を見ますって・・・・・・そうゆう事です・・・・・いいですか?」
「この部屋は個人の部屋じゃねーの?」
「そうですよ」
「そうですよって‥‥面倒を見るんだったら病室でもいいよ?
どうせここに住んでるんだったら時間あるとき病室に様子を見に来ればいいんだから」
「ダメです・・・・・・夜寝るときも見守ります・・・・・」
「いや・・・・・・そこまでの重症じゃないから・・・・・・」
「でも仕事にもしばらくは行けませんよ、それに退院しても右手が使えなかったら食事や洗濯その他どうするつもりですか?」
「それは・・・・・・仕事はどれくらい休めばいいんですか?1週間ぐらいで復帰できますか?」
「それは無理でしょうね・・・・・一週間たってもまだ右手は使えませんから・・・・・・」
「・・・・・・そんな休んでられないんだけど」
「大丈夫です・・・・・・私が面倒を見ますから」
「何が大丈夫ですだよ・・・・・・一生面倒みるような事言ってんじゃねーよ」
「一生見てもいいです」
「あぁーーもういいよ・・・・・眠くなったから寝たい・・・・・」
「痛み止めに眠くなる効果もありますから寝てください・・・・・」
俺はもう今はどうでもいいかって気分で柔らかな布団を頭まで被った・・・・・・
肌障りのいいフカフカの布団でなんだかいい匂いがしてくる‥‥…
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