あのベッドで眠りたい

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あのベッドで眠りたい

リビングのソファに柊弥が座っていた。 「柊弥ごめん・・・・・俺寝てた」 「大丈夫?最近夜寝てないでしょ」 「・・・・・知ってた?」 「理由は?」 「自分のベットだと眠れない」 「ベットで寝れないって・・・・・どうゆう事?」 「お前のベッドが気持ち良すぎたのかな?あのベットでないと眠れなくなった」 「また一緒に寝る?」 「いいの?」 「前から一緒に寝よって言ってたよね、秦人が嫌だって言ったんじゃなかった?」 「うん」 「あのベッドでまた一緒に寝る?」 「うん」 「じゃ、秦人の部屋のベットはもう要らないよね」 「あぁー」 その夜からまたあの部屋であいつと一緒に寝た。 布団に入ってあの柔らかさに包まれるとすぐに眠れる。 隣に寝てる柊弥がなんか言ってたけど、それも最後まで聞かないうちに寝てしまった。 朝目が覚めた時あいつはもう居なかった。 キッチンへ行くといつものように朝ごはんを作っている。 「秦人おはよう」 「よく寝てたね、話しかけても起きなかった・・・・・」 「ごめん速攻寝てた」 「ふ~ん」 「柊弥・・・・なんか怒ってる?」 「別に怒ってはないけど・・・・・ところで今日はどうする?」 「明日から仕事だから美容室行こうかな?」 「私も一緒に行く、それで終わったら行きたいところがあるんだけど付き合ってくれる?」 「いいよ」 俺と柊弥は美容室で髪をカットした。 柊弥って意外とイケメンなのに気がついた・・・・・美容室の子達や客がチラチラあいつを見てる。 優しい顔してるし背も高いし今頃気がついて何だけど、医者だし副院長だし・・・・・・結構ステイタス高いじゃん。 気がつかなくて良いことに気がついたおかげて、2人並んで歩くのに緊張する。 「行きたいとこって何処?」 「その前にランチしてから行こう、何食べる?」 「ごはん」 「わかった朝がパンだったから和食行こう」 ランチが終わって俺は柊弥の後をついて行く、どこへ行くのかさっぱりわからない・・・・・
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