プラネタリューム

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プラネタリューム

ランチが終わって俺は柊弥の後をついて行く、どこへ行くのかさっぱりわからない・・・・・ 科学館の3階にあるプラネタリウム。 「プラネタリウム?」 「ここで星を見ながら寝よう」 「寝に来たのかよ」 「そう」 ここにあるプラネタリウムは普通の椅子の他に2人掛けのソファベッドに寝ながら星空を見れる! 2人して靴を脱いでソファに横になる! 目の前には夜空に輝く北斗七星! 静かな曲が流れていて絶対眠くなる・・・・・・ 俺はすぐに深い眠りに入った! 1時間後全く星を見ないままプラネタリウムを後にした! 部屋に帰って2人で夕食を作った、俺も野菜を洗ったりぐらいは出来る! 最近はキッチンに2人で並んで作ったり片付けたり、それが楽しくなった。 作って食べて片付けて・・・・・ お風呂の後あいつがドライヤーを持って待っていた、俺はソファに座る。 あいつはタオルで拭きながら優しい手つきで髪を乾かしてくれた。 ソファに座って今日行ったプラネタリウムの話をした、柊弥は星座にまつわる話をしてくれた。 へびつかい座にまつわる神話だった。 ☆☆☆☆☆☆彡 エスクラピウスは幼い頃から英知に長けていて・・・・・ ケンタウルスの中でも一番の賢者と言われているキロン(ケイローン)の元で医術を学び、たちまちの内に、ギリシャ一番の名医となります。 病気や怪我を負った人たちはエスクラピウスのもとを訪れ、エスクラピウスもまた、これらの病気をよく治していました。 エスクラピウスは更に医術を極め、ついには、死んだ人をも生き返らすまでの名医になります。 これには人々も驚きました喜ばないはずがありません。 しかし、冥土の王・プルトーン(ハデス)だけは困ってしまいます。 何しろ、自分の国に人がやってこなければ、冥土の国は衰えるばかりです。 プルトーンは、大神・ゼウスにこの事を訴えます。 生まれては死ぬことが定めとなっている人間を、いくら名医といっても、再び生き返らせるというのは許されるものではない。 ゼウスも、これでは人間が増えすぎてしまうので、プルトーンの訴えを受け入れてやります。 エスクラピウスの上には一光の稲妻が落ち、人々には惜しまれながら、天に昇って行ったのでした。 ☆☆☆☆☆☆彡 柊弥は子供のころこの話を聞いて凄く感激したって言ってた・・・・・ 俺はあいつの話を聞いて感激した。
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