本当の理由

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本当の理由

柊弥はほんとに優しい・・・・命の恩人とかって言ったり一目惚れしたとかって言ってるけど・・・・・ 実は俺の方が柊弥を好きなのかもしれない・・・・・この部屋から早く逃げ出したかったのも好きになりたくないとか、好きになっても男なのにとか・・・・怖がっていた自分がいた。 自分の部屋のベッドで眠れなかったのもフワフワの布団とかじゃない柊弥の匂いと柊弥が隣に寝てる温もりがなかったから眠れなかったんだと気が付いた。 プラネタリュームで柊弥とくっついて寝てた時そう思った・・・・隣に柊弥がいればどこだって眠れるって・・・・・ 今夜からまた柊弥のベッドで俺は寝る・・・・・・柊弥の匂いと温もりを感じながら・・・・・ *********** 秦人は自分の部屋に引っ越してから朝顔を見ると眠れていないのがわかった。 目は充血してるし、お昼ずっと私のベッドで眠っている・・・・ 昼寝してる事を知らないと思ってる秦人・・・・・あんなにぐっすり眠るって事は夜は全く寝ていないんだとおもうと何とかして原因を知りたくなる。 秦人は眠れない理由が自分のベッドのせいだと思いこんでいた。 私のベッドはフワフワで寝心地がいいから眠れると・・・・私はそれは違うと思う・・・・・ それを実証する為に彼をプラネタリュームへ連れて行こうと思った。 日曜日午前中は髪をカットした。 髪を短めにカットした秦人はすごく可愛かった・・・いつも愛想なしな事しか言わないし私の事もなかなか柊弥って言ってくれないけど・・・・それでも私にとって秦人は正義の味方だ・・・・・ ランチを食べて・・・・彼を誘って科学館のプラネタリュームへ行った。 ここは2人一緒にソファーベッドで寝ながら星を見る・・・・・ 秦人は館内が暗くなって静かな音楽が聞こえてくるとすぐに眠った・・・・・ 私の方に身体を向けて足も手も私の身体に乗せてずっと眠っている・・・・・ベッドのせいじゃない。 暗いからまだいいけどちょっと恥ずかし・・・・ やっぱり思った通りだった・・・
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