甘く優しい檻に囚われて

先生って呼んだら返事をしない

こいつとやり取りしててもしょうがないのでお風呂に入りたいって言ったら早速ついてきた。

ここは絶対譲れないから‥‥…出来なかったら呼びますからって言ってバスルームへ。

シャツのボタンを左手で外して腕を脱ぐ次にズボンと下着は左手でなんとか脱げた･･････湯船につかってなるだけ右側を濡らさないようにシャワーを壁の低いところにかけて髪を洗うそして下半身と身体の左を集中的にスポンジで洗う。

出来ないところは適当にして風呂から出た‥‥…しかしここからはやっぱり一人では無理だった。

拭くのは取りあえずできたけど下を着れない･･････左手だけでは下着もズボンも頑張ったけど無理で仕方なくあいつを呼んだ。

「先生‥‥…手伝ってください」

「洗ったんですか？綺麗に洗えました？」

「洗えたんですけど････着れないので･･････」

俺はあいつの肩に手を置いて左足を上げる･･････パンツに片足を突っ込んで次に右足･････もう･････俺の一物をガン見されても必死で耐る・・・・・・

借り物のパジャマのズボンをやっとはき終わる･･････これを毎日って･････

風呂入るだけでへとへとになった俺はソファーにぐったりと座る。

あいつはすぐにやって来てペットボトルの水を渡す･･････喉が渇いてた俺はそれをありがたく飲み干す。

やっぱり部屋で一人暮らすのは無理なのかなぁ~。

ところでさっき寝てたベッドは･･････あいつのベッドのはず･････

「先生････俺何処に寝たらいいんですか？」

「・・・・・・」

「先生･･････」

　いくら呼んでも聞こえているはずなのに返事もしないしこっちを見もしない・・・・・・

そっか･･････先生って呼んだのがいけなかったか・・・・・・