多分、俺だろう。

　というわけで、今回はそれを踏まえ、ちょっと妄想してみませんか。

　お題は『〇〇解禁』です。

　文明が発展したために生きづらい世の中となっている昨今。解禁したいものが多すぎて困ってしまいますね。自分で自分を縛ったり、周囲と合わせなければならなかったり、上から頭を押さえつけられていたり、人それぞれに色々なものを我慢して、だからこそ「解禁」って言葉は気持ちよく響きます。

　ですが、ヒトが猿であると話したばかりですから、ヒトと猿の決定的違いである文化について話さなければ、私が猿のことを話した意味がなくなります。

　猿とヒトが似て非なるものである大きな理由は、道具を作る能力、火を操る能力、そして意思疎通のための言語の有無、というのが一般的な意見ですね。

　ヒトの祖先の祖先のずっとずっと祖先は、意図的または偶発的にそれらを習得したはずで、近年多くの研究がなされ、判明した部分もあります。とは言え、現生人類のどんなに偉い人だって『最初の人』と会うことはできません。いくらお金を積んだって、いくら圧力をかけたって会えませんし、会ったところで話をすることもできません。

　火や道具はさておき、言語については、確実に『最初の人』がいたと思います。その人は、きっと群れの中で影響力を持っていた。リーダーだった可能性は高いでしょう。だのに仲間が思った通りに動かないことがあったんじゃないかなあ。