多分、俺だろう。

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 ですが、基本的な言葉を「ウッホ」で全て(まかな)っていたとすれば、「ウッホ」には何千・何万もの意味があり、それを理解するのは大変な作業ですね。  そこで一人の怒りん坊が、突然怒り出します。 「ああー、ウッホばっかり、超うぜえー!」  この瞬間、『ばっかり』と『超』と『うぜえ』が解禁になりました。すると一緒にいた者が、顔面蒼白でこう言います。 「わっ、びっくりした!」  はい。『びっくり解禁』です。  そして先にも述べましたように、猿は良いことも悪いことも真似るのが好きですから、群れの中で孤立しないように、新語を流行らせ始めます。 「俺、ウッホ、超、ばっかり、うぜえ、びっくり!」  私は思うのですが、天賦の才を持つツッコミ役って存在すると思うんです。当然、昔のヒトにだって、それはいたはずです。もしもその人が、「分かるように話せ」とでも言おうものなら、『分かる解禁』、『ように解禁』、『話せ解禁』ですよね!  現代人が知っている昔の言葉は、文献資料がある場合に限ります。本当の本当に最初に生まれた言葉や、それが広まった過程は、妄想するしかありません。そしてこれを考えると、新しい造語が広まっていくのも分かりますし、現代語が日々古語になっていく理由にも納得がいくのです。
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