多分、俺だろう。

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 思考や物事といったものは、「ない」と決めつけた時点でマイナス方向に傾くものです。  そんなことできない。あれをしなきゃいけない。あなたは分かってくれない。  勿論(もちろん)、その「ない」がプラス方向に傾く場合もありますが、比率で考えてみると、どうしても「ない」の言葉にはマイナスのチカラが宿るように思うのです。  さて、ここで一つの質問をさせていただきます。  あなたは明日の朝、玄関を出たら、偶然にも(サル)に出会う可能性が高いようです。  その猿は、あなたをじっと見て、ニッと笑い、なんとテレパシーを使って話しかけてきます。バナナを持っているかも知れません。いたずらに(ふん)を投げつけてくるかも知れません。けれどもその猿は、とても大事なことを伝えようとしています。  あなたは明日の朝、その猿に出会うと思いますか?  猿とテレパシーで話すことが本当にできると思いますか?  制限時間を設けましょう。三秒のあいだにお答えください。    一、二、三、はい。時間です。では、お答えを聞いてみましょうか。
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