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可愛いお前
俺は始めて海の体温を側に感じて眠れなかった・・・・・海が家に来てから手をつないだこともない・・・・・弟とは言っても初めて見たあの日から俺はずっとお前を見ないようにしてきた。
始めて逢ったお前はすごく可愛くて・・・・・俺をじっと見つめる目があまりにも綺麗で・・・・俺は認めないと言った自分の気持ちが揺らぐのが怖かった。
俺はずっとおまえを意識してきた・・・・・・・・お前が家の前で女の子を抱きしめているのを見た時俺は嫉妬していた・・・・・・女の子を抱きしめているおまえに腹を立てた。
おまえは平気で一緒に住むって言ってるけど・・・・・・・俺はどうしたらいいんだ‥‥…せっかくお前を見なくてもいいように一人暮らしを始めたのに・・・・・
朝目が覚めると海はまだスヤスヤと寝息を立てて眠っていた‥‥…こんな近くで顔を見たのは始めだった・・・・・
高校生にしては幼くて長いまつ毛もそのままで・・・・・・やっぱりこいつは可愛かった。
寝ている海の頬にそっと触れた‥‥…落ちている前髪をかき上げる・・・・・・小さな白い顔が愛おしかった・・・・・・・
ずっと邪険にしてきたのにお前はずっと俺を追いかけてきた・・・・・・・追いかけるお前の手を掴んで抱きしめたいと何度思ったか・・・・・・俺はそっとお前の頬にキスをした。
今日は土曜日で俺もお前も休みだからもう少し眠らせておこう・・・・・・もう一度目を閉じて俺も眠った。
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