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俺の作ったカレー
風呂に入って海の帰りを待つ・・・・・・カレーのいい香りでお腹の虫が鳴く。
8時を過ぎても9時を過ぎても海は帰ってこない・・・・・・部活が終わる時間を考えれば10時までには帰ってくると思われた。
部屋で待っているのをもどかしくなって駅まで行ってみる・・・・・・そろそろ時刻は10時になろうとしていた。
駅の改札で出てくる人を見ていると海がホームから歩いてくるのが見えた‥‥…嬉しくて思わず声をかける。
「海・・・・・・」
名前を呼んで手を振る・・・・・・・・海の顔がほころんで「棃音」そう言って手を振った。
改札を出た海は走って俺の側へ来た・・・・・・・顔は嬉しさに満ちていた。
「棃音!迎えに来てくれたの?」
「・・・・・・コンビニに行ったついで・・・・・・遅かったな」
「部活最後までしてたらこの時間になっちゃった・・・・・ごめんね」
「晩御飯作ったぞ・・・・・・・なんだと思う?」
「わぁー何だろう・・・・・・カレー」
「なんでそう思う・・・・・・」
「だって・・・・・・・それ以外作れるとは思わないから」
「お前なぁ~~ビンゴだけど・・・・」
「早く食べたい・・・・・・お腹すいた」
「今日弁当ありがとうなサンドイッチもすごくおいしかった・・・・・早起きしたんだ」
「うんまぁね」
二人ずっと話しながら部屋まで帰った。
部屋のドアを開けるとカレーの香りがしてくる。
海がフーンと息を吸ってカレーの香りを嗅ぐ・・・・・・
「お腹すいた~~早く食べたい」
海が着替えている間にカレーを温めなおして食事の準備をする。
テーブルに二人分のカレーと水を用意すると海は俺の顔を見て・・・
「まだ食べてないの?」
「待ってた・・・・・一緒に食べよう」
「うん・・・・・・お腹すいたね」
「お腹いっぱい食べろ・・・・・・沢山あるから」
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