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海の夢
そしてやっと・・・・・・・
金曜日・・・・・・・早く帰って買い物をして夕飯の準備をして海が来るのを待った。
学校が終わって部活をやってこっちへ来るのは9時過ぎだろう・・・・・・・その時間になったら駅まで迎えに行こう。
夕飯ができて駅まで行く時間を待っていると玄関の鍵を開ける音がする・・・・・・立ち上がって玄関へ行くとドアが開いて海が立っていた。
「棃音・・・・・来たよ」
「お前・・・・・早かったな」
「部活休んだ・・・・・・」
そう言ってニヤッと笑う・・・・・・・
「そうか・・・・・・・夕飯作ったから食べよ」
海は大きな袋を二つ下げていた・・・・・・・
「母さんが持ってけって・・・・・・手作りのおかずと食材持ってきた」
「そうか・・・・・・母さんが・・・・・・・母さんお料理美味いもんな」
小さなテーブルに様々な料理を並べて食べる・・・・・・・どの料理も美味しくて・・・・・・嬉しくなる。
あの人の優しさが感じられた・・・・・・きっと海の優しさはあの人に似たのだろう。
食事が終わって残ったおかづを冷蔵庫に仕舞うと風呂へ入る。
風呂から出ると海はソファーに座って、俺が座るのを待っていた。
二人久しぶりに話をした、学校の事剣道の事そして進学の事。
夜もゆっくり眠れて朝は母さんの作った朝ご飯を食べて弁当も作ってもらって学校へ行くと言った・・・・・やっぱりまだ高校生なんだと思った
海は大学に入学したら一緒に住みたいと言った、同じ大学に入学してもっと広いマンションを借りて俺と一緒に住むのが夢だと言った。
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