ほんとうにごめんな

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ほんとうにごめんな

高校を卒業して大学生になったら一人暮らしをしたいと親父に言った・・・・・ 親父は黙ってうなずいた・・・・・・親父は優しい人だ・・・・・・俺のせいで・・・・・・ 家を出る前に親父と二人で話す機会を持った・・・・・・そして俺の素直な気持ちを打ち明けた。 「父さん俺・・・・・・今日までごめん・・・・・・ずっと素直になれなくて・・・・・・・ゆきさんも海の事も好きだったのにあんな態度取ってごめん・・・・・」 「わかってる・・・・・・お前が受け入れられなかった気持ちは理解してる・・・・・だから謝らなくていい」 「父さん・・・・・ほんとにごめんね」 「心配するな・・・・・・いつでも帰って来い・・・・・・・一人暮らしでも食事はちゃんととって勉強もしっかりやれよ・・・・・・何かあったらいつでも帰って来い・・・・・・わかったな」 「うん・・・・・・母さんや海にも謝っといて・・・・・」 そう言い終えたら急に涙が溢れだした、親父はずっと俺の肩を抱いててくれた。 今までずっと何も言わないで俺のすることを我慢しててくれた親父やゆきさんや海に本当に悪かったと思った。 本当は直接会ってそう言えば一番いいのだけど、今の俺にはそんな勇気はなく、父さんからみんなに言ってもらうことしかできなかった。 やっと言えた・・・・・・胸がスッと軽くなるのがわかった・・・・・・・・
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