雪解け

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「お前はお前が思っている以上に俺に依存してる」 「依存……」  耳元に空也が顔を近づけて、息がかかる。  体温が上がるのを感じる。  押さえつけられた両手を握りしめる。 「…んっ……空也……」  首をペロリと舐められた。  それだけなのに、顔が上気するのが分かる。 「お前は俺なしじゃダメなんだよ」 「いたっ……」  首を噛まれた。 「でも……許してくれないのでしょう?」 「ああ。許して欲しかったら、俺の側にいろ」  ジッと見つめられて、押さえつけていた手が放れて、指を絡めて握られる。 「俺が許してやるまでだ」  唇が触れる。 「い、いつまで……ですか?」 「許さない。お前は俺の側にいればいい」  ニヤッと意地悪な笑顔。  抱きつきたい。  抱きついて、その胸にしがみつきたい。私があなたのもので、あなたが私の物であることを確かめたい。  近くにあった唇が離れる。 「返事」 「……はい」  空也の片手が離れて、ベッドサイドの引き出しを開く。  ドキドキする。  息が上がってしまう。  目を開けていられない。  空也が中の物を取り出す音が聞こえる。
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