蜜月

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「……明日から仕事に行かないと……」  これはいいわけ。  久しぶり過ぎて、緊張してドキドキするいいわけ。  ドキドキし過ぎて、空也の触れるところから身体が震える。  求めてるのが分かる。 「空也……」 「止めるか?」  そう言いながらベッドに押し倒す。  眼鏡を取って、時計の横に並べた。 「次まで待てるのか?」  顎を唇が這う。  片手で器用に着ているシャツのボタンを外していく。  唇を開くと何か飛び出しそうなくらい緊張する。  上にいる空也のシャツを掴む。 「次まで待てない」 「今……今すぐ……あなたが欲し……」  愛しい。  抱きついて、離れたくない。  心が震えて、身体が震える。  ゆっくりと啄むようなキスから、開いた唇に舌を差し込まれて、互いの舌を絡めて、深い物に変わる。  縋り付くように、背中に両手を回す。  涙が溢れる。  涙の理由が分からない。シャツを脱がされて、下着と一緒にズボンも取られる。 「痩せたな」  身体を撫でる。 「……んっ……」  首から肩を通って、胸の突起を口に含まれる。もう片方を指で摘まれる。 「ああっ……っあっ」
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