蜜月

5/8

227人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
 指が抜かれて胸の突起をまた弄られる。  空也の背中に回した指に力が入って、爪を立てる。  空也が腕を伸ばしてベッドサイドの引き出しを開けた。 「あ、私が持って……」  あの日シャツや金平糖と一緒に持っていった。 「片付けた」  空也が取り出す。 「よかった」  ほっとする。置いてきてしまったのかと不安になってしまった。  直樹君にでも見つかったら、もう二度と淳の部屋には行けない。 「余裕だな」 「な、何?」  チューブの蓋を開けて、手に流し出す。  その手が視界から消える。 「んんっ……」  中に指が入ってくる。 「ああっ」  内壁がうごめくのが分かる。2カ月も空いていたのに、身体は素直に反応してしまう。  指で入り口付近をぐるりと撫でられる。 「ああっ……やぁ……」  ギュッと指を締め付けてしまう。それをかき分けるように指が中に入ってくるのが分かる。 「ああっ……あっ…空也」  声が止まらない。  感じるところは知られていて、そこを重点的に攻められる。ユルユルと溶けてくる。 「初音……」  指で中を弄られて、空いている手が頭を撫でた。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

227人が本棚に入れています
本棚に追加