蜜月

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 2カ月近く何もされてなかった身体は痛みを伴って、そのせいで身体が強ばる。 「大丈夫か?」  心配そうな声に閉じていた目を開ける。 「だ、大丈夫……です。だから……全部……ください」 「煽るな」  中で空也が反応したのが分かる。 「嬉しい」  反応されると言うことは空也も感じている証拠だから。 「ああっ……」  グッと入ってこられる。 「傷つけたくは無いんだがな」  そう言って、ググッと押し入ってくる。 「空也…空也……ああっ…んあっ」  最奥まで空也が押し入って息を付いた。  つられるように息を吐く。  空也にキスされる。 「お前が思っている以上に俺はお前を愛しく思っている」 「……はい」 「不安に思うことなんか無い」  涙が零れる。 「じゃぁ……沢山言ってください。好きだって……愛してるって……空也……好き……大好きです……」  いつでも信じていられるように、いつでも確認できるように。 「ああ。初音……好きだよ」  優しい顔。  優しい声。  いつもぶっきらぼうで、言葉が少ないけど……。 「好きだ……」 「ありがとう」  空也が中で動き出す。
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