別れ

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「それより……」 「えっ、わぁ。ちょっと。空也」  シーツを強引にはぎ取られる。 「洗濯」  持っていたバスタオルと共に洗濯機にシーツを放り込んだ。 「昨日はご機嫌だったな」  さっきもそう言ったよね。 「…………」  じーっと空也に見つめられてたじろぐ。  えっと……。  何かしたんだろうか。  送迎会が盛り上がって、二次会に出て……そこで飲んで……その後は……。  素っ裸なので急いで下着を取り出す。  まだ裸のままの空也に背中を撫でられた。 「ちょっと……空也っ」 「何だ?」  パンツを握りしめて振り返る。 「風邪引きますよっ」 「大声で歌を歌いながら飛び込んできて、俺を叩き起こして……俺に跨った。自分で服も脱ぎ捨てて『抱いてくれ』って懇願したのはお前だ」  顎を捕らえられる。 「…………」 「そのまま俺の上で寝やがったんだ」 「…………覚えて……ません」  空也が顔を近づける。 「そうだろうな」  不機嫌な顔でパッと手を離す。 「ご……ごめんなさい……その……私はどうやって帰って来たんでしょうか?」
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