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10
10【ミジンコ】
「あれ、いたんだ。ミジンコ並に小さいから気づかなかったよ」
「は? 何いっちょ前に文句言ってんの? ミジンコ並の脳みそじゃ分かんないかなぁ。僕とお前じゃ立場が違いすぎるって」
「いいのかなぁ? 僕がちょっと先生と話せば、君は学校にいられなくなるんだよ?」
「ごめんなさい? 違うだろ」
「そこに這いつくばって、「私のようなミジンコが、あなた様に生意気な口を利いて申し訳ありませんでした」だろ?」
「言えないならいいけど?」
「あっははっ、よくできました。でもダメ、許さない。自分がミジンコだって分かるまで、躾けてやる」
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