11人が本棚に入れています
本棚に追加
12
12【負け犬2】
「お、その顔だといい役が揃ったみたいだね。……へぇ、フラッシュか」
「残念、僕はフォーカード。あっははっ、やっぱり負け犬さんはヨワヨワだね。まぁ安心しなよ、君のワンペア以下の価値しかない命なんか取らないから」
「僕を楽しませる玩具になるんだ。そうだなぁ、まずは三回まわってわんっ！ ほら、やって」
「ははっ、本当にやったよ。惨めな奴。その悔しそうな顔も最高！ おいで、ご褒美あげるから」
【首輪つける音】
「うんうん、よく似合ってるよ。……あぁ、そのネームプレート？ 君の新しい名前が書いてあるんだよ」
「今から君の名前はスレイヴ。つまり、奴隷だよ」
「何仏頂面でこっち見てんの？ はやくお礼に跪いて靴を舐めろよ。靴の裏までしっかりね」
「そうそう、今日は西のカジノのトイレに入ったんだよ。……そう、あのトイレが汚いことで有名な。そこでおっさんのゲロ踏んじゃったんだよね」
「ははっ、その顔ウケる。靴舐めはもういいから、服脱ぎなよ。犬にしろ奴隷にしろ、服はいらないだろ？ 言う事聞かないなら……」
「いい子だね。下着も脱いで。……あれ？ 下半身、なんでそんなになってんの？ 汚い靴舐めて興奮しちゃったの？ どうしようもない変態だなぁ」
「犬の素質あるね。うん、いいよ。立派な犬に躾けてあげるから、覚悟してね」
最初のコメントを投稿しよう！