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19【ヤンデレ男子(京言葉)】
「おはようさん、気分はどや?」
「ここはどこかって? 俺とアンタの愛の巣。……冗談なんかちゃう、本気で言うてるんや」
「前にも言うたろ? アンタのことが好きやって。そやけどアンタは信じられへんなんて言うたんや」
「振るならまだしも、信じられへんなんてほんまに酷い女やで、アンタは」
「あれからアンタのこと憎んで憎んで憎み続けて、そやけど、憎みきれんで……息をすることすら辛い日々を送っとった」
「俺は、アンタを憎めへん。そないまでに愛してるんや。もうこの気持ちを嘘かて、信じられへんなんて言わせへん」
「狂うてる? 狂わせたのはアンタやで? 責任取って、俺のこと愛してや。そうでなきゃ、報われへん……」
「まだ、拒絶するんや? あっはは、ええで、別に。アンタが俺を愛せるように、躾けるだけやさかい」
「大丈夫、痛いことも怖いこともしいひん。アンタのこと愛してるんやさかい、当たり前やろ?」
「ただ、俺のモノになるだけ。俺を愛するようになるだけ」
「さぁ、これから毎日愛し合おう」
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