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24【疫病神ちゃん】 【戸を開ける音】 「貴方は……! 何故ここに……」 「……愛してるから……? 前にも言ったでしょう、そんなことを言われても困ります」 「貴方の愛を疑っているわけではありません。こんな辺鄙なところまで来たのですから」 「……貴方をどう思っているか? 私も、貴方が好きです。だからこそ、こうして隠れ里に来たというのに……」 「貴方の気持ちはとても嬉しい。けど、私は貴方の気持ちに応えることができません」 「私は、疫病神なのですから……。昔から、私の大切な人は死んでしまうのです。お祖父様も、先生も、親友も……皆、死んでしまいました」 「貴方だけは、失いたくないのです。だから、どうか、私を忘れて、幸せになってください」
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