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25【疫病神を追いかける】 【戸を開ける音】 「やっと見つけた。まさか、こんなところにいたなんてな……」 「……なんで来たかって? お前を愛してるからに決まってるだろ。それとも、まだ嘘だって思っているか?」 「……ちがう? じゃあさ、俺のこと、どう思ってんだ?」 「……お前も、俺のこと好きでいてくれたのか。よかった……なら、一緒に……」 「できない? どうして? ……疫病神? お前が?」 「……大切な人が死ぬから? けど、それはお前のせいじゃないだろ。それに、俺はお前とならどうなってもいい。それほどまでに、お前を愛してるんだ」 「……俺を失いたくないから忘れろなんて、幸せになれなんて、無理に決まってんだろ。お前がいなきゃ、意味がない」 「それでも一緒に帰らないって言うなら、無理やりにでも連れて帰る。んで、もうお前が逃げないように、腕の中に閉じ込めてやる。幸せになるのも、死ぬ時も、ずっと一緒だ」
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