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26【バレンタイン、先生】
「ちょっと君、今から先生と会議室に来なさい。この前の少テストの補習するから」
「えーじゃない。ほら、早く帰りたいなら早く来る」
【足音、ドアを開け閉めする音】
「ごめんね、補習っていうのは嘘なの。赤点ギリギリだったけどね」
「どうしても、これを君に渡したくて……」
【チョコを渡す音】
「何って、バレンタインだから、その……本命チョコを……」
「教師が生徒にこんな想いを抱くのは良くないって分かってる。けど、どうしてもこの気持ちをおさえることができないの」
「最初は目立つ子だから目を光らせてたんだけど、ちょっと勘違いされやすいだけで、本当は優しい子なんだって知って……。気づいたら、君から目が離せなくなってた」
「私は、君のことが好き。男の人として好きなの。返事は、いつでもいいから。それじゃ……」
【足音、腕を掴む音】
「え? ……君も、私が好き? 夢みたい、すごく嬉しい……」
「(キス音)これからは、秘密の恋人としてもよろしくね」
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