1~10

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1「野郎共のからかいや、女の様な容姿に抗うように生活をしていた。誰よりも男らしく、自分なりの流儀で生きてきた」 2「俺はきっと、このまま恋心を知らずに死んでいくのだろう」 3「嫌なものは嫌なのだから仕方ないぜ、知人。秋祭りだァ? 聞いたことねェぞ。貴様ついに暑さでイカれたか」 4「あのな、いくらお前が限りなく女に近くても男だろ? 俺以外に男友達作らないと後々苦労するぞ? 俺だっていつも暇なわけじゃないんだから」 5「りんご飴……かき氷練乳がけ、今川焼き、カルメ焼き、チュロス……もちろん俺の全おごりだ」 6「生憎お前に着せる浴衣は、持ち合わせちゃいねェ。着付けしてやるから、テメェの浴衣持ってこい」 7「俺は女漁りなど無粋な事はしないさ。客寄せパンダみたいな事をさせられるのだ」 8「まぁいいじゃない。男友達出来るといいねー。彼氏と遊んでくるからまたね、ちゃんと食べないとダメだぞ」 9「まったく、つくづく酔狂な女だ。恋人がいるというのに俺の世話なんざするのだから」 10「野郎、俺が女にしか見えなかったらしく、嘲笑いやがったので一発蹴りをいれてやった事がある。それが効いたのか、結衣が俺の世話をするのを認めて、そそくさ帰ったっけ」
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