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21~30
21「長続きしない色恋の何がいいんだ?」
22「お前、ぶっきらぼうで誤解されやすいから、心配だったんだよ」
23「うん、お姉ちゃんもそれならナンパされまいよ。楽しんでおいで」
24「その後はカルメ焼き、さつまスティック、チュロス、ミニカステラなどを圭介に買ってもらって祭りを堪能した」
25「あたりを見回すと、例の牡丹の浴衣が見えた。艶やかな短い黒髪に、色白の肌。決して傲慢さのない、品のある顔立ちの女だ」
26「ひとりで不安げにきょろきょろしているのが初々しく、愛らしくもあった」
27「もう見えねェし、お前達にはあの女の良さは分かるまい」
28「もし、牡丹の似合うお嬢さん」
29「お嬢さん、具合がよくないんじゃないかと思ってな、気休めにでもなればいいが……」
30「ここにいても身体に毒でしょう。駅まで送らせてはくれまいか?」
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