赤光を仰ぐ

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ある晴れた日の丘の上の公園は、柵に囲まれとても安穏としている。 そこであの子と虫が一緒に遊んでいて、ぼくはナイフを手に持ちそこへ行く。 遊んでいるそばで地面を歩き回ってシミを探すのだ。 もしシミを見つけたらナイフを使う。ほじくればそこに赤い色を見つけられるはずだけど、見つけられずに終わった。 見上げるところにある円環(えんかん)の陽は、赤いのに眼を焼かない。
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