愛さなくてごめんなさい

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 医者いわく、私のような人は少なくないそうだ。  診断書を作るか聞かれて、私はよくわからないまま、ただただ頷いた。  使い道のわからない診断書を鞄にしまって、トボトボとスーパーへ向かう。  現在の時間は13時──。買い物を済ませて歩きで帰ったら約14時半。それから片付けをして掃除機をかけて畳はワイパーをかけて、風呂掃除をして、食器を洗って夕飯を作ったら……姑が来る。  また「味が変だ」と、けなされるのだ。  その最中に息子が帰宅。私達には目もくれず、自室にこもる。 「無視するなんて育て方が悪い。教育がなってない。アタシだったらもっと上手く育てられる!」  ……そこは同感だと、最近思った。  しばらくして夫が帰宅。  夕飯を一目見て、「自分の分が少ない!!」「なんで養われているだけのお前の方が量が多いんだ!?」と、おそらくそんな内容で怒鳴り散らかした。  それは姑が味見したせいだと説明する気にもなれず、淡々と皿を交換した。
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