王太子

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「簡単に言えば王太子は魔力期間が未熟だったのだ。そのため体内に魔力が貯めることができず、貯めることができたとしても瞬時に霧散してしまっていたのだ」と国王は告げた 「あぁ。父上の言う通りだ。わたしは魔力臓が生まれつき未熟で不安定であった。そのことを見抜き治療してくれたのが聖女だ。」 「で、殿下!?」あっさりとフリードが自分が治したことを言ってしまい驚く (秘密ではなかったの!?そのことは…!) 王子の体に問題があることを見抜けなかった王族専属の医者を出すトワイレット伯爵家の体裁が悪くなったりしてしまうことや、またフリードにも魔力があるなら、それも国王より超えていると知ればフリードを王太子に推す声が上がるだろう。 そうすればすでに王太子となっているレイナート、ひいてはレミーアの実家ベクトル侯爵家と対立してしまうかもしれないことから公表はしなかったのだ 「大丈夫だ。」とフェミリアに告げ、国王の方へ向く 「陛下、聖女フェミリアと私の婚約をお認めください。神官長から許可は出ております。」 聖女の所属する神殿の上からも許可が出てるとなれば、いくら国王でも認めないわけにはいかないだろう 会場にいる者は皆こう思った (根回しが早い…)と 「………ふむ、よかろう。よかったな、念願が叶い。」と最後の方は小さく国王は呟いた フリードには聞こえる位置だったため、聞こえたようで満面の笑みを浮かべていた 「では、ここに宣言する!フリード・シルフェディアとフェミリア・リアンデールの婚約を認める。そして王太子はフリードとし、レイナートは廃廃嫡だ。余の弟が治めるガンデシアの地に向かい、魔物から国を守ることを命じる」と国王らしい威厳も醸し出しながら高らかにそう告げた
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