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突然の婚約破棄
豪華絢爛な会場 そこではーー
「フェミリア・リアンデール!貴様との婚約破棄をここに宣言する!」
一人の少女への断罪が行われていた
(何言ってる!?このバカ王子は…!)
「どうしてでしょうか?王太子殿下。わたくしに至らぬ点がございましたか?」
心の声とは反対に冷静に、声をかける
「ふんっ、知っているのだぞ?貴様がニセの聖女である事。また、真の聖女は妹のアイリスであり、それを妬んだお前がアイリスはいじめていることを!」
周りが騒ついた
それもそうだ。フェミリアは紛う方ない聖女だ。
生まれた時からの銀髪碧眼であり聖印の持ち主である。
何より、国王も聖女として認めている。
「殿下、それは誠に申されているのでしょうか?わたくしは生まれた時から聖女の象徴とされている銀髪碧眼であり聖印を持っています。ですが、妹はピンクゴールドの髪に琥珀色の瞳です。」
「魔法で変えることができるだろう?強欲なお前は俺と婚約がしたいために聖女のフリをしていたのだろう?」
(は…?本当に何言ってるの!?聖女の銀髪碧眼は如何なるものでも色は変えられないの!神聖力が宿っているため跳ね返ってしまい染めることはできない!)そんな事を考えていると、
「お姉さま!もう私には耐えられないの。みんなを欺くことは…!私が本当の聖女であるとみんなに打ち明けるわ!」とどこからか現れた妹のアイリスが告げてきた
(いや、どう見ても聖女の色を持ってないじゃない?魔法で銀髪碧眼に染めることもできないのよ?)
あまりの酷さに感情が隠せなくなりそうになった
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