「サクラ」

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「サクラ」

薄灰色の煙が視界に入る。 その煙が向かう先には散りゆく桜の花に飾られた彼女の姿があった。 彼女とこうして顔を合わせるのも終わってしまう。 なぜなら、彼女は留学するらしい。 だけど彼女は笑顔で俺に言った。 「待ってて君の所に帰ってくるよ」 あぁ、また会おう桜の散る頃この丘で。 別の道を歩もうと。
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