バー喫茶とマスター執事

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バー喫茶とマスター執事

 「ふー、疲れたなー。もうこんな時間か」  俺の名前は一条 守。大手の会社に勤めるサラリーマンだ。 仕事が終わり家へ帰宅する時間帯。会社を出て夜風が気持ち良い外の空気を吸いながら家路につこうとする。  「先輩、今日一緒に飲みに行きませんか?」  今、俺に話しかけてきたのは後輩の日々 勤。はっきりいってあまり頭は良くないが、裏表の無い性格で人として結構好きなタイプだ。  「ああ、いいよ。どこに行く?」  今日は外で飲んで帰るか、と家に帰る前に飲みに行こうと予定を組み直す。  「僕 最近良い店見つけたんですよ」とにこやかに言う。会社を出て日々が案内する。  しばらく歩くと一軒の『バー喫茶』という店に着いた。ネーミングセンス無いなと思いながら  「へーこんなところにバーなんてあったんだ」そう言いドアを開けて俺の目に飛び込んできたのはバーのマスターと執事の中間の恰好をした人がカウンター奥に立っているとこだった。  日々に「あー、なんて呼べば良いんだ。マスター?それとも執事?」と聞くとその男は 「マスター執事とおよ呼び下さい!」と会話に割り込んできた。
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